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アフターコロナ時代の中国ビジネスの動向-6

3. 中国のビジネス環境の現在の状況と発展傾向
世界銀行の「Doing Business Project」は2003年から、世界のビジネス環境のスコアとランキングをまとめたレポート「Doing Business」を発表しており、世界190カ国の経済圏におけるビジネスの複雑さをランキングしています。

Doing Businessは、日常業務を中核として、ビジネスライフサイクル全体でのビジネスのしやすさを測定するもので、定量的指標としては、事業の立ち上げ事業所選定資金調達日常業務倒産清算のしやすさなどを測定しています。

3.1. 中国のビジネス環境 世界ランキングの着実な向上
近年、中国ビジネス環境世界ランキング着実に向上しています。 2018年と2019年には、ランキングはそれぞれ32位と15位と上昇しました。
また、過去6年間で、中国は65位のランキングを上昇させています。

中国の改革課題の積極的な推進により、世界銀行は中国を2年連続で、世界で最もビジネス環境が改善された経済国のトップ10の1つにランク付けしました。
ビジネス環境の改善により、外国投資が促進され、世界的に重要な投資先としての中国の地位が強化されたといえます。

1. 事業の開始
事業を始めるための指標は、営利事業を開始・運営する際の、手続きにかかる時間や費用を測るものです。最低払込資本金も考慮されています。

中国での事業開始にかかる時間は、年々短くなってきています。

特筆すべきは、東アジアや太平洋地域の平均に比べ、はるかに短い時間で事業を開始することができるという点です。これは、中国(北京)が企業登録のワンストップサービスの一環として、社印の発行を全面的に取り入れたことから、事業開始の利便性が増したことが背景にあります。

2. 納税
中国の納税指数のランキングは2016年から2020年にかけて上昇を続け、3つの主要な税金と課税の準備・申告・納付にかかる時間大幅に短縮され、東アジア・太平洋地域の平均よりも高いスコアを獲得しました。

ここ数年、中小企業に対する政府の所得税優遇政策や、最近強化された電子納税申告および納税システムにより、納税処理にかかる時間短縮しています

3. 国境を超えた取引
中国は、輸出入貨物の早期申告港湾インフラの整備税関管理の最適化課金基準の通知などの新たな措置を実施することにより、輸出入手続きを簡素化しました。

国境を越えた貿易はますます便利になり、その時間やコストは、東アジアや太平洋地域の平均よりも少なくなってきています。


4. 少数投資家の保護
2020年には、少数投資家保護指数における中国のランキングが大幅に改善され、アジア太平洋地域諸国の平均ランキング(99位)やOECD高所得国の平均ランキング(46位)を上回っています。中国はディスクロージャーサブインデックス世界第1位となりました。

アフターコロナ時代の中国ビジネスの動向-7」に続く