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RCEPと新時代のAPACビジネス【RCEPにおける機会獲得と課題克服、企業がとるべき準備】

RCEPにおける機会の獲得と課題の克服
新たに形成されたRCEP地域は、非常に大きな可能性を秘めた市場を提供しますが、このユニークで複雑な経済圏に参入する企業は、その過程で起こりうる困難や失敗、障害を認識しておく必要があります。

RCEPへの進出やRCEP内での活動を行う際、投資家は以下の点を考慮する必要があります。

  • 個々のRCEP市場または複数の市場に参入するための戦略の策定
  • RCEPの具体的な内容を理解し、それが事業を展開している市場や自社の事業にどのような影響を与えるかを理解する。
  • 言葉や文化の壁の克服
  • ビジネスにおける政府の役割(市場によって異なる)の理解
  • 事業の登録、事業体制に必要な初期資金、文書、リソース、人材の提供
  • 労働、給与、雇用に関するポリシーの遵守
  • ビザ取得のための手続き
  • 税金の申告と規則の学習
  • インセンティブ、控除、税務戦略の最大化
  • 銀行口座の開設
  • 現地国のパートナーや投資家に求めるものを知る
  • オペレーションの効率化

Section4:企業がとるべき準備
RCEPの締結は前向きな動きですが、実際に正式に批准され、完全に発効するまでにはまだ時間がかかります。次のステップとしては、すべての参加国が国内での批准手続きを完了した後、2021年中に発効することが期待されています。なお、RCEPは、文書化された加盟国の半数、またはASEAN6カ国と非ASEAN加盟国の半数のいずれかで承認された時点で発効すると言われています。

しかし、企業は今こそ、RCEPの実施に向けて準備を進める絶好のタイミングといえるでしょう。

企業がRCEPの長期的な影響やビジネス上の意思決定への影響を見極める一方で、一歩先を行くために今すぐできることがあります。企業は、RCEPの長期的な影響やビジネス上の意思決定への影響を見極める一方で、一歩先を行くために今すぐできることがあります。

現在のビジネス関係をすべて見直すことで、企業は差し迫ったギャップを認識し、新たな関係を構築して世界で最も急速に成長している消費者市場に参入するための可能性がどこにあるのかを、よりよく理解することができて、その多くの可能性をRCEPに見ることができます。

また、現在のサプライチェーンが、地域的なものであれ、グローバルなものであれ、RCEPの新たな規定に照らし合わせて、自社のビジネスがどのように位置づけられるかを検討することもできます。RCEPが自社のビジネスにどのような影響を与えるかを理解するために、今からこのような作業を進めておく企業は、将来的にも最大の利益を得ることができるでしょう。

このようなデューデリジェンスは、域内の国内企業だけでなく、域内でビジネスを展開している企業や、事業の移転や投資を考えている企業にとっても重要であることを覚えておきましょう。

次回からは、トライコーが拠点を持つアジア各国の状況について、解説します。

RCEPと新時代におけるAPACビジネス【オーストラリア進出:Doing Business in Australia-1】に続く