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2021年CFO調査レポート【8.シンガポールからみた調査結果】

シンガポールからみた調査結果
シンガポールの調査結果のサマリは以下の通りです。

  • シンガポールの経営者はパンデミックの回復に強気である
    シンガポールのCFOおよび財務責任者の大多数は、今年の見通しを楽観視しており、62%の回答者が、業績が2020年よりも良くなると予想しています。さらに15%は、前年よりもかなり良くなる」という期待しています。
  • アフターコロナ時代はリモートワークによって、「独特の機会」がもたらされるかもしれない
    シンガポールのCFOおよびファイナンス・リーダーの3分の1以上34%)が、営業費用を見直す際にはリース料と光熱費の削減が最優先事項であると回答しました。
    香港では、オフィスの賃貸料が高いことで知られているにもかかわらず、このような回答はありませんでした。これは、シンガポールの企業が長期のリモートワークを採用する傾向が強いことを示唆しています。
  • セキュリティの問題がシンガポールのアウトソーシングを妨げている
    シンガポールのCFOおよび財務責任者の大多数60%)は、販売費・一般管理費を抑制するために、ノンコア業務をアウトソースしないと回答しています。半数以上54%)が、その理由として、「アウトソースする業務の機密性」と「コントロールの喪失」を挙げています。

香港と同様、シンガポール経済はパンデミックの中で他国に比べても回復力があります。2021年5月にシンガポールでCOVID-19が再度蔓延したにもかかわらず、シンガポールの世論調査では大多数の企業(77%)が2021年は2020年よりも良い年になると予想しています。

2021年第1四半期のシンガポール経済は、前年同期比1.3%増と、当初予想されていた0.2%増よりもはるかに速いペースで成長しました。
2021年第1四半期の好調な業績は、COVID-19の新たな波を抑制するために5月に実施された規制と国境管理による経済の変動を相殺するものと期待されています。

第1四半期の成長率は、製造業の活動が予想を上回ったことによるものです。
輸送工学、一般製造業、バイオメディカルなどの生産高は減少しましたが、電子機器、精密工学、化学分野の生産高は増加しました。
また、卸売業が予測を大幅に上回るペースで拡大したほか、小売業や情報通信業も拡大しました。
これらの有望な上昇傾向により、シンガポールは今年の成長率予測を 4~6%の範囲内に維持することができました。

シンガポールのCFOの大半は、今年の見通しをより楽観的にとらえており、62%自社の業績が2020年よりも良くなると予想しています。
さらに15%は、ビジネスが「かなり良くなる」と予想しています。

また、シンガポールのCFOの半数以上52%)が、今年の最優先課題として人的資源やリソースの配分を見直し、ビジネスの回復力を高めるために業務の見直しを図ることを挙げています。

また、パンデミックによって引き起こされた流動的な状況に経済が適応していく中で、現金の確保資金調達のための努力が重要になるとも述べています。

興味深いことに、シンガポールのCFOのうち、テクノロジーへの投資が今年の最優先事項であると答えたのはわずか7%でした。

コストに関する考えにおいて香港とシンガポールを比較すると、シンガポールのCFOの3分の1以上34%)が、オフィスの賃貸料光熱費の削減営業費用の見直しの最優先事項としています。
香港では、オフィスの賃貸料が高いことで知られているにもかかわらず、このような回答はありませんでした

シンガポールの CFO の約 4分の 124%)が請求書管理を最適化すると回答したのに対し、香港の CFO はわずか 4%でした。
一方、サイバーセキュリティ自動化ロボット化RPA対応シェアード・サービス・センターへのアウトソーシングなどの業務効率化を優先する人は、香港36%に対し、シンガポールでは15%にとどまりました。

香港と同様、シンガポールの企業の多く60%)は、販売費および一般管理費のコストを抑えるために、コア業務以外の機能をアウトソースしない意向であると回答しています。
その理由として、半数以上の54%が、「外注先の業務の機密性や機密性」、「コントロールの喪失」を挙げています。

アウトソーシングを検討する人のほぼ4分の123%)は、給与・人事管理内部監査会計・支払処理などを対象としています。

<2021年におけるシンガポールのCFOの最優先事項>