インドネシア
過去2年間、インドネシア経済は大きな発展を遂げ、東南アジアの中でも有数の投資環境となっています。
増加する中産層の消費者からなる大規模な国内市場、高い競争力を持つ労働コスト、整備された海外輸出向け製造業により、インドネシアはアセアンでの事業拡大を目指す投資家にとって魅力的な存在となっています。
最近の経済は多少後退しているものの、インドネシア政府は比較的安定を保っており、魅力的なビジネス環境の維持に努めています。
また、指導者たちはここ最近、FDIにおける改革を促進し、潜在的な外国人投資家の負担を軽減するために煩雑な手続きを削減するといった、いくつかの措置を講じています。最も多くのFDIを誘致している業種は、金属(機械設備業を除く)、電気・ガス・水道業です。
インドネシアでは、2020年のFDIは22%減の190億米ドルでしたが、これは製造業への投資が58%減少したことが原因です。特に日本からの投資が75%減の21億米ドル、シンガポールからの投資が30%近く減の46億米ドルと、インドネシアへのFDIの2大拠点が減少している状況です。
とはいえ、2020年にはタイのバンコク銀行がインドネシアのパーマタ銀行(Bank Permata)を 23億米ドルで買収したり、中国本土の車載電池大手のCATL社(Contemporary Amperex Technology)がインドネシアに 51億米ドルの投資を発表したりするなど、インドネシアは依然としてアセアン近隣諸国から好意的に受け止められています。
インドネシアに進出すべきポイントは次の通りです。
- インセンティブ、プログラム、政策、人件費など、企業にとって有利な条件が揃っている
- ビジネスのしやすさの改善と、外国人投資家のためのさらなる改革への期待
- 人件費と諸経費の削減
- 中産階級が躍進し、前年比で過去最高の消費額を達成